选题背景与意义

現在、日本各地で開催されるさまざまなイベントには着ぐるみの姿で、いろんな売店にはグッズとして、日常のさまざまな場面にゆるキャラが見られている。テレビ、インターネットなどのメディアにもいつも話題になる。まさに、｢ゆるキャラ｣ブームが盛り上がる。

ウィキペデアによると、「ゆるキャラとは、「ゆるいマスコットキャラクター」を略したもので、イベント、各種キャンペーン、地域おこし、名産品の紹介などのような地域全般の情報PR、企業・団体のコーポレートアイデンティティなどに使用するマスコットキャラクターのことである。狭義では、対象が国や地方公共団体、その他の公共機関等のマスコットキャラクターで着ぐるみ化されているものに限られるが、広義では大企業のプロモーションキャラクター等も含まれる」と説明した。

「ゆるキャラ」という名称は漫画家・エッセイストであるみうらじゅんが考案したとされ、みうらじゅんも自分が命名者だと自認している。２００６年にテレビ東京で放送された「ＴＶチャンピオン　ゆるキャラ日本一決定戦」では冒頭で「ゆるキャラ３か条」というものが紹介されていた。彼が言うには、「ゆるキャラ」として認められるものは次の三条件を満たしていなければならない。「①郷土愛に満ち溢れた強いメッセージ性があること、②立ち居振る舞いが不安定かつユニークであること、③愛すべき、ゆるさ、を持ち合わせていることの三つである。」（みうらじゅん、２００６）

「ゆるキャラ」と呼ばれる地元ＰＲキャラクターを使い、地域経済活性化に取り組む自治体は１５００を超えると言われる。そして、２０１０年より日本一の「ゆるキャラ」を決定する「ゆるキャラグランプリ」が恒例行事となりつつあり、今年は第五回になった。その中、「くまモン」、「ふなっしー」、「ぐんまちゃん」などメディアに露出する「ゆるキャラ」も数多くある。

ゆるキャラの目的はいくつかあるが、主に「地域のPR効果」を挙げているところが多いようである。例えば、２０１１年のグランプリで優勝した「くまモン」はもともと、九州新幹線全線開業（２０１１年３月）に向け、熊本県が取り組んだPRキャンペーンのキャラクターとして生まれた。しかし、２０１４年１１月現在、くまモンのツイッターフォロワー数は約３５.２万人、ユーチューブ「くまモン体操」など再生回数は約２６５万回を超えている。くまモンの関連本もいくつか出版され、くまモンのグッズもいたるところで販売され、海外進出も順調に行っている。「２０１３年に発表した地方経済総合研究所による統計では「九州で最も印象に残る情報発信を行っている県」という質問に対して、熊本県は九州内では６位から２位、関西では６位から３位、首都圏では７位から５位へ上昇（２０１０年調査結果との比較）。また、熊本県への訪問頻度が増えたという回答が全体で１０%増加、関西では２３%増加しており、PR効果が出ている。」（くまモン、ウィキペデア）

｢ゆるキャラ｣ブームで盛り上がる昨今だが、それを仕掛ける自治体の｢ゆるキャラへの税金の使い方｣にも注目が高まっている。｢ゆるキャラ｣による地域の経済効果を上げることができた事例と、そうでない事例も数多くある。ゆるキャラの世界は、栄枯盛衰が繰り返され、ほとんどの「ゆるキャラ」は日の目を見ることなく姿を消していく。

今までの論文は「くまモン」を事例として研究しているものが多いようだが、本論文は「くまモン」の研究を参考し、２０１２から２０１４まで「ゆるキャラグランプリ」で第一位を受賞したゆるキャラと留学した山梨県の一つのゆるキャラを対象にして、地域活性化への影響を研究する。

従って、「ゆるキャラ」による日本の地域活性化への影響は実際どうなるだろうか。筆者は「ゆるキャラ」に焦点を当て、ゆるキャラの持つ魅力はもちろん、地域活性化を語っていく際に欠かすことのできなくなった彼らの存在価値や今後の発展問題などについて考察していく。