先行研究
『日本人婚姻观念的变化』(馬玉珍,2004)は、日本人の婚姻観念を調査した。日本人の初婚の年齢がますます高くなっていることから、それに影響され未婚率もアップしている。このことから日本人の結婚が晩婚化になり、未婚率が高くなることを指摘した。
『浅谈日本女性择偶观的变化』(蔡京春,2011)年は、女性が結婚相手を決める時に重視する条件を調査し、女性が結婚相手を選択する時の標準が変化していることをまとめている。女性が男性の人柄を重視する比率及び男性が女性の仕事に対して理解を示す比率がますます高くなっていることから、女性が結婚相手を選択する時の基準も変化しているとしている。
『女性主义视角下的当代日本女性婚姻观』(傅紫琼,2007)は、もうすぐ三十歳になる結婚していない女性の結婚に対する見方を調査し、年齢が三十近くになっても結婚していない女性が未婚人口の中で五割を占めることから、良質な教育環境のおかげで、経済的に独立できる女性は結婚に対して興味がない、あるいは、相手を選択する条件がより高くなっているとしている。
『当今日本社会离婚现象透视』(張冬冬,2010)は、主要な国家、ロシア、アメリカ、イギリス、カナダ、ドイツ、オーストラリア、スウェーデン、日本の離婚率を調査し、その中で、日本の離婚率は二十世紀九十年代から年々高くなっており、日本はこの先離婚大国になることをまとめている。
『多元化价值观取向下的中日国际婚姻研究』(高莉,2008)は、異なった国のそれぞれの価値観を研究し、中国人と日本人では多くの異なった結婚観念があるとしている。また、中国人と日本人の国際結婚は結婚率が高いが、同時に離婚率も高いとしている。
『日本婚姻观的发展演变及其影响』(趙慧,2014)は、日本人の婚姻観の変化を研究し、日本人の婚姻観は時代の発展の産物であることをまとめている。すなわち、日本の文化の変化や経済の発展、社会の進歩などにより、結婚観はその時代の発展と共に変化しているとしている。
『从七夕传说看中日婚姻观』(郝倩,2013)は、七夕の神話物語を研究し、中国人と日本人の結婚観念に違いはあるが、中国、日本とも神話物語などの前向きな結婚観念を通じて、若い人が正しく前向きな結婚観念を持てるように推奨する必要があるとまとめている。
『中日育龄妇女婚姻状况特点及其历史演变的比较分析』(曾鸿,1988)は、中国と日本の結婚状況(結婚、未婚、離婚)を研究し、国家の経済と文化が結婚観に大きな影響を与えていることを指摘した。すなわち、結婚観は時代の進歩と社会の発展にしたがって、変化しているとしている。
『負け犬の遠吠え』(酒井順子,2003)は日本人女性における負け犬の特徴を調査し、女性が負け犬になる原因を指摘している。すなわち、女性が結婚しない、またはできない原因をまとめている。女性が負け犬になる比率がますます高くなっていると同時に、女性が恋愛を楽しむようになってきていることから、それが女性の結婚しない原因になっているとしている。
以上の先行研究を見てみると、日本人女性の結婚状況や結婚観についての研究は非常に多くあるようである。しかし、日本人女性のある年代における結婚観の変化を詳しく分析した研究はあまりないようである。そこで、私は最も新しい21世紀以降の日本人女性の結婚観の変化に焦点を絞り、詳しく研究してみようと思う。