日本というと、いろいろなイメージがある。その中、24時間営業のコンビニは便利さのため、日本人の生活に染み込んでいると同時に、世界でも有名である。1974年東京都江東区に日本型セブンイレブン第1号店の豊洲店を出店してから、ただ40年に満たない時間で非常なスピードで発展し、成熟期に向かっている。しかし、少子高齢といった問題によって、最近コンビニが低迷している。日本コンビニの過去、現在と未来を探究することは日本に限らず、他の国、特に発展途上国に非常に参考になると思う。そのゆえに、本研究に関する資料を調べ、また読んでおいた。関連文献は少ないながら、主に以下のものがある。
『コンビニエンスストア業界~セブン‐イレブン・ローソン・ファミリーマート』は関東学院大学の哲也ゼミナールの学生たちによって作成された。経済学の視点から、日本コンビニ業界概要および企業概要とコンビニの経営戦略を巡って叙述している。日本にコンビニが誕生する社会背景と経済的要素の詳細を陳述している。日本にコンビニが誕生するきっかけとなったのが日本経済の高度経済成長期という1960 年代後半である。高度経済成長による本格的な工業化社会は、大量生産、大量販売、低価額で商品販売を行ったスーパーが急成長した。スーパーを中心とした大型店の成長は単一の商品しか扱わない中小売店から顧客を奪う結果となった。このように、コンビニは大型店と中小小売店の間に対立関係が生まれたのであることは承知している。そして、経営戦略と経営理念について、セブンイレブン、ロソン、ファミリマートの例を挙げて、特点を明らかにしている。コンビニの過去を分析し、成功する要因を探求しようと思う。
そして、永井知美が書いた『コンビニ業界の現状と課題』は、日本社会の現状を基づいて、コンビニ業界の新しくできた問題点を詳しく分析している。大量出店で国内市場は飽和に近づくようになる。また、少子高齢化と消費者の低価格志向といった構造問題を抱え、コンビニの先行きは楽観できないという。この故に、新たな成長源を見つけるべきと思う。文章は主にセブンイレブン・ジャパン、ローソン、ファミリーマートの大手3 社を中心に課題への対処を叙述している。日本国内への対処、低価格志向への対処、海外進出この三つの面から展開し、データと例がたくさんあげられる。国内への対処は個店強化で、中高齢者と主婦をターゲットして、特色の商品を開発されている。低価格への対処はコンビニによって違う。ローソンは主に女性をターゲットにしたPB 商品の導入で、顧客層の拡大を狙っているが、セブン- イレブン・ジャパンとファミリーマートは、価格と品質のバランスを重視し、値下げとは基本的に距離を保っている。そして、大手コンビニ各社海外進出の背景と現状を紹介している。それを通して、日本コンビニの現在と各コンビニの積極的な姿勢が見られる。
また、加藤直美の『コンビニと日本人』という本はなぜコンビニは日本の「文化」になったについて詳しく述べている。日本社会のいくつかの側面から見て、コンビニとの関わりを考察することである。特に高齢化とコンビニの関係を詳しく書いてある。2010年の国勢調査によって、日本の人口の年代の割合は50代以上で、4割を超え、40代以上では約6割にもなる。人口の変動はコンビニに大きく影響するので、今のコンビニは若者の店ではなくなったのである。そのため、コンビニは高齢者の保護と高齢者対応サービスを行う。
さらに、鷲巣力の『公共空間としてのコンビニ』という本はコンビニが日本社会に浸透した理由を全面的に論述していると同時に、日本社会への影響もいろいろな面から書いてある。現在のコンビ二は曲がり角を迎えるコンビニだと述べているので、その現状を応じて、コンビ二の新しい戦略を細かく紹介する。コンビ二の過去と現在を立脚して、海外市場の開拓だけでなく、明日のコンビ二はネットワークを活用しながら、環境面も注意しなければならないという。
以上の文献を読んで、作者の考えをまとめて、日本コンビ二の過去の発展と現在の実情、または日本社会の状況の一部も分かるようになる。そして、日本コンビ二の将来を探究する時に主に中国への進出を中心に研究しようと思う。