教育問題が近年、日本社会で大きな問題になっている。教育は個人の成長に大きな影響を与えると同時に、社会の文化や経済、政治などにも大きな影響を与える。教育の方法によっては、個人にさらには社会にもその教育に相応する影響を与えるようになる。したがって、教育の方法は極めて重要だと言える。
人材を育成するために、日本における教育はもともと知識を偏重する詰め込み教育であったが、結果として、校内暴力、いじめ、登校拒否、落ちこぼれなどの問題が発生した。学校レベルの問題ではなく、社会問題となった。様々な問題が発生するに従って日本はゆとり教育の見直しを始めたのである。しかし、最近、ゆとり教育も批判されることが多くなっている。ゆとり教育は学生の学力低下を引き起こすと言われている。
最近、詰め込み教育を復活すると言う声が多い。詰め込み教育は確かに様々なメリットがあるけれど、現在、総合素質がある人材を必要としているので、ゆとり教育の方が良いと言える。今の日本にしても、全世界にしても、経済危機がある。詰め込み教育で一杯知識を覚えている人材より、ゆとり教育でこの危機についてきちんと分析して考えられる人材がもっと必要だと思われる。
ゆとり教育はそもそも、学生の勉強の負担を減らして余裕を確保し、より自由な発想を育もうという事で打ち出されたものであった。さらにそれは、国際社会で通用し得る真の学力を形成することを目的としていた。しかし、実際実施するうちに、生きる力に重点を置き過ぎたようである。主要教科の時間と内容が削減され、学力低下への不安が大きくなった。したがって、近年の教育現場で起きている様々な問題に対応するために、ゆとり教育に対しての改善は必要である。
つまり、政府は今までゆとり教育で招いた問題をまとめ、一つ一つ対策を考え、ゆとり教育をよりよく改善する必要がある。例えば、学習の時間と内容ちょっと増やすとか、教員の素質を高めるとか、また、学校と家庭、政府、学校と家庭との協力も必要不可欠であろう。