2003年以降、日本は観光立国を始めて提唱し、社会全体の経済力をアップするために、観光事業を中心に発展しようとする計画を作った。この観光立国政策が実行されてから、日本の旅行業は大発展を遂げた。国内旅行だけではなく、海外からの日本旅行も世界中で人気になった。旅行業の発展は90年代以降のバブル経済を経った日本経済に活力をもたらしながら、日本の国際地位や日本文化を海外に展示した。日本の観光業の発展過程から、伝統文化の伝承が見られると思う。その伝承は将来の経済発展や伝統文化教育に与える影響を研究しようと思う。そのために、本研究に関する資料を調べ、また読んでおいた。関連文献は少ないながら、主に以下のものがある。

日本の政治家出身の二阶俊博が書いた、馬愛郷によって翻訳された『观光立国宣言——畅谈蓬勃发展的旅游业』は、対談集として、対談の形式で、「観光立国」を巡って、旅行業の発展を議論した。ある意味では、旅行業はその国、またはその地域の歴史や伝統や文化を示すと思われておく。21世紀の日本は、国民に幸福感が与えられる旅行業を国の元として、観光立国という政略を実行しなければならない。将来の日本、旅行業がだんだん基幹産業になるに関しては、社会全体はもう合意に達した。しかし、多くの問題もまた待っておく。幸いに、今の旅行業はだんだん経済成長の翼になり、景気の曙も見えるようになった。　観光立国という宣言と提唱して、日本から海外にいたる観光客を二倍人数で誘うのを目指す。これは旅行業のためにではなく、異なる地域や民族における歴史や文化のコミュニケーションから、21世紀に向ける新しい日本を新しく発見するように、活力に溢れる国を建てる契機である。

そして、『観光立国推進基本法』によると、観光は国際平和と国民生活の安定を象徴するものであって、その持続的な発展は、恒久な平和と国際社会の相互理解の増進を念願し、健康で文化的な生活を享受しようとする私たちの理想とするところである。また、観光は、地域経済の活性化雇用の機会の増大等国民経済のあらゆる領域にわたりその発展性に寄与するとともに、健康の増進、潤いのある豊かな生活環境の創造等を通じて国民生活の安定向上に貢献するものであることに加え、国際相互理解を増進するものである。このような使命を有する観光が、今後、日本国において世界に例を見ない水準の少子高齢社会の到来と本格的な国際交流の進展が見込まれる中で、地域における創意工夫を生かした主体的な取組を尊重しつつ、地域の住民が誇りと愛着を持つことのできる活力に満ちた地域社会の実現を促進し、日本国固有の文化、歴史等に関する理解を深めるものとしてその意義を一層高めるとともに、豊かな国民生活の実現と国際社会における名誉ある地位の確立に極めて重要な役割を担っていくものと確信する。法律で観光立国のことを具体的に書いておく。ある意味では、具体的な形式も決まっておく。

また、许然、卢莉の｢観光立国戦略の由来と発展｣という論文ではこう書いてある。2003年以来、日本は観光立国計画を実行しておいた。この戦略は国の発展の欲求に基づいて、旅行業の役割を表していながら、日本国の戦略システムに成っておる。観光立国の由来は経済的な原因があると思われておくが、ほかに、国の文化ブランドを建てるのを目指し、世界で日本のイメージを作る目的もある。この意味では、文化財を旅行資源にして、一層国際的、経済的、文化的な発展が見直されておく。観光立国戦略の由来と発展から、伝統文化の伝承を分析しようと思う。

さらに、沈晓敏の｢文化伝承から文化創造へ―日本の伝統と文化教育のトレンド｣という文章ではこういう内容がある。今世紀の初め、日本の教育界は伝統と文化教育を提唱し、従来の伝統文化教育という観念を直した。伝統文化教育より、伝統と文化教育が持っておく視界がもっと広く、もっと意味深く、そして、目指しておくものももっと高い。過去と現在と未来との相互関係から、文化的な伝承と創造を求める。こうすると、過去から伝承した文化財を重視するだけではなく、将来へ伝承し続ける現代文化を重視しながら、新しい文化を創造することもできる。伝統と文化教育は学習者の民族プライドと愛国心を育つに限らない、伝統文化を理解する上に文化創造力を育つのはもっと重視される。こう考えれば、日本で実行されている観光立国はある意味で新しい文化創造と見出される。観光立国の実行もその文化創造力の表しである。

以上の文献を読んで、観光立国の内容や意味や由来も分かるようになった。そして、伝統文化の伝承や教育の視点から、一層この戦略の意味と前景を考える。将来の旅行業または伝統文化の教育に与える影響を研究しようと思う。