译文:
新型炸弹在2月14日下午5点48分20秒掉下来了。
30厘米厚的混凝土墙围住的房间摇动了。虽然以前体验过震度大于6级的地震,可是和那时的摇晃完全不同。地面不摇动,天花板吱吱嘎嘎发出响声,空气变成块涌来了。我们以为过去的时候,又变成块碰撞。
同时天花板的电灯灭了。因为八塚君的电脑和桝元沼君的手机上的电池可以作为驱动端使用,虽然显示器亮光使周围没有完全陷入黑暗,但是毫无征兆下的停电会大大增加大家的恐惧。
尖叫声以及咆哮声在黑暗中混杂在一起。不仅水上真凜,而且大家都发出了非正常的声音。
经过许久(实际上好像只有两分钟的样子),微弱的光照满了房间的每个角落。房间停止了摇晃。
月夜仰起头说:“紧急电源起作用了。”伸手就能够到的天花板上的灯亮着。和停电前相比,能感觉到非常黑暗。
“喂?”
随着叫声,大家的视线一齐往下看,桝元正端详着水上真凜的脸。真凛坐的端端正正的,好像一下子就会倒下去似的。他的眼睛紧闭着。
“死了?”
白咲结唯抓住真凜的肩膀。
“别动。”
月夜推开結唯,他在真凜的耳边叫水上真凜,但没有回答。没有看到血,好像不是因为光线暗。月夜把耳朵靠近真凜的脸。
“有呼吸”
为了看看他是否咬着舌头,月夜打开了真凜的嘴唇。然后睁大眼睛,用手触摸, 在此过程中,我感到了其他的异常。
“蓝?!”
鹭宫蓝正闭着双眼。
“喂。蓝。鹭宫蓝”
呼喊,摇晃,都没反应。
“怎么办呀。说些什么吧。动动手啊。蓝,蓝,鹭宫蓝”
即使轻轻拍打他的脸也没有反应。
“小爱生病了?”小鸟的表情变得愁苦。
结唯说:“死了。”
“小爱死了?”
小鸟皱着眉头。
桝元君戳戳结唯,说:“不要说奇怪的话。”
月夜将小鸟抱近。“只是睡着了。小爱为了解决困难的案件持续动脑子,所以疲劳了。如果休息片刻,就会恢复精神。”
我只能像发狂一样呼喊着:“蓝,蓝,蓝,蓝,蓝。”
“为了控制电力消耗,代替使用紧急电源的话,亮度就会下降。空气洁净器和调圧装置也正常运作。假如只使用这些机器的话,非常用电源能放心使用10天。即使万一陷入丧失电源状态,也能手动运作空气洁净器。”
月夜背靠着墙站着,和小孩子们说着话。在他们边上,在原来可以看黑白电影的地方,放着一个有点像石炭炉子的空气净化装置,墙壁里有一根像圆木一样的管子。
“因为人数少于规定人数,所以不用担心水和食品。”
在每个人面前,摆放着从保管库里拿出的巧克力味营养补充食品和瓶装水。这是今天的晚饭。
“但是……”
我把目光投向了旁边的鹭宫蓝。他依然紧闭着双眼。虽然我们时而摇动,时而呼喊他,但是他面无表情,连呻吟也没有。
“没有叫医生。”
八冢回过头看。水上真凜正横躺在像是蚕搁板的双层床的下铺。
“只是昏厥吧。因为那个孩子一直感到害怕。”白咲结唯斩钉截铁地说,猛地咬杆状似的应急食品。
“那样决定也行吗?月夜刚才说,“桝元君问道,‘你以前说过吧,根据现在的科学方法,设计出了可以抵抗任何攻击的产品。’”
月夜点了点头,“是的”。
“但是,掉下来了的弹道导弹的弹头里内容现在不详,没有核物质也没有沙林。因此被认为是新型炸弹。假如是不明物体的话,这里的空气洁净器的过滤器有可能不能起作用。或者也许是能透过混凝土以及铅的物质。”
月夜微笑着回答:“如果是你说的那样,大家不都倒下了吗?”
白咲结唯直截了当地说:“如果是不明物质,即使叫医生也束手无策吧。”
我心情变得非常不愉快,甚至难以忍受看着她的姿态。所以把脸转了过去。就在这时,我看见水上真凜的身体在蠕动,然后真凜缓缓地坐起了上半身。
“睡觉吧”
原文:
二月十四日午後五時四十八分二十秒、新型爆弾が落ちた。
三十センチ厚のコンクリート壁に囲まれた部屋が揺れた。かつて震度六強の地震を体験したことがあったけど、あの時とは揺れ方が全然違った。地面が揺れるのではなく、天井がきしみ、空気が塊となって押し寄せてきた。通り過ぎたと思ったら、また塊となってぶつかってきた。
同時に天井の電灯が消えた。八塚君のラップトップや桝元沼のスマホな土、バッテリーで駆動する端末が使われていたため、ディスプレイの明かりにより完全な闇にはならなかったけれど、予告なしの停電は恐布を二倍にも三倍にも増幅させた。
暗闇の中、金切り声や咆哮が交錯した。水上真凜だけでなく、全員が声にならぬ声を口にしていた。
ずいぶん経って(実際には二分くらいだったらしい)、弱々しい光が部屋全体に満ちた。部屋の揺れはおさまっている。
「非常用電源が作動したわ」
月夜さんが上を向いて言った。手を伸ばせば届くほど低い天井に埋め込まれたべースライトが灯っていた。停電前と較べ、ずいぶん暗く感じられる。
「おい!?」
その大声に視線を下げると、桝元君が水上真凜の顔を覗き込んでいた。真凜は体育坐りのまま、ごろんと横に倒れたような恰好をしていた。目は閉じている。
「死んだ?」
白咲結唯が真凜の肩に手をかける。
「動かさないで」
結唯を押しやり、月夜さんは真凜の耳元で、水上さん、真凜ちゃんと呼びかけた。返事はなかった。血の気が感じられないのは明かりが乏しいからではないようだった。月夜さんは真凜の顔に耳を近づける。
「息はあるわ」
舌を噛んでいないか確かめるためか、月夜さんは真凜の唇を開いた。それから瞼を開いたり、手をさわったりしていたのだが、その最中にぼくが別の異変に気づいた。
「藍!?」
鷺宮藍が目を閉じていた。
「おい。藍。鷺宮藍」
呼びかけて揺するが返事をしない。
「どうしたんだよ。何か言えよ。手を動かせ。藍、藍、鷺宮藍」
顔を軽く叩いても反応しない。
「アイちゃん、病気?」
ことりちゃんが表情を曇らす。
「死んだ」
結唯が言う。
「アイちゃん、死んじゃったの?」
ことりちゃんが顔をゆがめる。
「変なこと言うなよ」
桝元君が結唯を小突く。
「眠ってるだけよ。アイちゃん、難しい事件を解くのに頭を使い続けたから、その疲れが出たのね。しばらく休めば元気になるわ」
月夜さんはことりちゃんを抱き寄せる。
「藍、藍、藍、藍、藍ー」
ぼくは狂ったように呼びかけることしかできない。
「電力消費を抑えるため、非常用電源に切り替わったら光度が下がるようになってるの。空気清浄機と調圧装置も正常に動いている。これらの機器を使うだけなら、非常用電源は十日間はもつから安心して。万が一電源喪失状態に陥っても、空気清浄機は手動で動かせる」
月夜さんは壁を背に立ち、歳下の子たちに向かって語りかける。横には、昔の白黒映画で見たことのある石炭ストーブのような形をした空気清浄装置が据えられており、丸太のようなパイプが壁の中に伸びている。
「人数も定員以下だから、水と食料の心配もない」
各人の前には、保管庫から出してきたチョコレート味の栄養調整食品とペットボトルの水が並んでいる。これが今日の夕食だ。
「でも……」
ぼくはかたわらの鷺宮藍に目をやる。瞼は閉じられたままだ。ときどき揺すったり声をかけたりしているが、 顔の筋ひとっ動かさず、うめき声も漏らさない。
「医者、呼べないしなあ」
八塚君が振り返る。蚕棚のようなに段べッドの下の段で水上真凜が横たわっている。
「ただの気絶でしよ。あの子、ずっと怖がってたから」
白咲結唯が冷たく言い放ち、スティック状の非常食にかじりつく。
「そう決めつけていいものか。月夜さんはさっき、『現在の科学で考えうるどんな攻撃にも耐えられるよう設計してある』と言ったよね?」
桝元君の問いに、そうよと月夜さんがうなずく。
「でも、いま落ちた弾道弾の弾頭の中身は不明なんだよね? 核でもサリンでもない。だから新型爆弾と言われているわけで。未知の物質なら、ここの空気清浄機のフィルターは対応できない可能性がある。あるいは、コンクリートや鉛も透過できる物質なのかもしれない」
「だとしたら、全員が倒れてるんじゃないの?」
月夜さんはほほえんで応対する。
「未知の物質なら、医者を呼べても、手の施しようがないじゃん」
白咲結唯が身も蓋もないことを言った。ぼくはものすごく不愉快な気分になり、彼女 の姿を見ることさえ耐えられなかったので、顔をそむけたところ、水上真凜がもぞもぞ体を動かしているのが目に入った。真凜はそして、おもむろに上半身を起こした。
「寝てなさい」