市场的风景在一夜之间发生了急剧的变化_日语外文翻译
编 辑:日语论文网发布时间:2018-10-18

译文:

我跑到了前面最粗的那棵树旁边,下定决心迅速转身,看向身后。突然,敌人忽地飞了过来,踢开土块,迎面扑来熏死人的恶臭。我那为了抵挡而举起的双手正被敌人的爪牙死死地咬住,白衬衫也被呲呲地撕裂,我的手腕好像很使劲地撞上了那尖爪。接下来发生的事犹如梦境一般。我和破烂衣衫、满头的脓包、甚至还有那生满蛆虫的肉团扭缠在一起,在地上翻滚着。在这无言的打斗中,我勉勉强强地才能按住他的手腕——那只用很大的力气、一直在挣扎的手腕。但是,那皮肤却意外的细腻,是那种十到十五岁少年的柔软肌肤的触感。我拼命地使劲,好不容易才降伏了敌人。现在,那张扭曲的,沾满脓液、泥水和污垢的,痛苦地喘息着的敌人的脸,就在我的眼前。在强烈惧怕的时候,我有一瞬间的出神。在我眼前的东西,既不是一张少年的脸,也不是狼的脸,但也不是一个普通人类的脸。那是一副保罗尼卡笔下,充满痛苦的拿撒勒的耶稣的面孔,一张活生生的面孔。我终于顿悟了,少年果然还是耶稣,但同时他也是基督。这么说的话,这一定是为了我,为我带来救赎的信息。我有着一副毫无可取之处、卑贱的身躯,但即使是这样,多亏了我存在着会去看摆摊女的大腿之类的恶俗低劣的根性,才有幸让福音的使者带着神的御旨来到这里。我因为敬畏四肢都在颤抖着。就在这间隙,敌人的手腕刺溜地从我的手下抽了出来,然后猛烈地撞向我的下巴。我仰面倒在了地上。我的包袱破了掉在我的头边,皱巴巴的白纸洒落了一地,两片面包也掉在了泥里。敌人捡起了掉在地上的面包,将白纸和泥土一起摔在了我的脸上,然后迅速地跑开了。

不一会儿,我试着起身,发现手脚上遍布着牙印和抓痕。然后,在我掸去裤子上泥土的时候,特意看了看自己的口袋——钱包不见了。

第二天早上,我又来到了上野的市场。可能是因为昨天的打斗,我流了一身的汗,所以我稍微打扮整理了一下。今天没去考虑谷中墓碑的事情,来这里是因为我想近距离地再看一看昨天耶稣的那张脸。然而,我又一次有了那个想法——去看看那个饭团小摊的女人的大腿也是不错的。但是,市场的风景在一夜之间发生了急剧的变化。

“从八月一日开始封闭市场”这条官府发出的不可靠的布告,现在竟然被实施了起来。从电车车轨通向市场中心的几条小胡同口,都被围上了绳子,每个路口都站着两三个穿着白色制服的兵卒,像房梁一样挺直地站着,几乎没法通过。离绳子外侧不远的地方,一群人正朝着胡同里观望着。我也站在那其中,从白色衣服的房梁间的缝隙里望去,连个人影都没有。好像昨天的所有的一切,都被吸进了地底里。耶稣的身影,女人的大腿,现在都不见了。要不是我的手脚上还残留着栩栩如生的牙印爪痕,我恐怕会以为昨天的种种都是梦境里的幻象。

巷子里,昨天成排摆着的小摊那儿,只剩下两侧的几间铺着奇形怪状的芦苇席子的空荡荡的小屋,就像并排摆着的没有马的厩舍。一直到巷子的更深处,都被打扫的干干净净,只是地上还依稀留下了一点坑坑洼洼的印迹,就好像是在沙漠的沙子上,留下了如同野兽蹄印的足迹。


原文:

前面のいちばん大きい木のそばまで来たとき、わたしは決心してくるりとふりむいた。とたんに敵はぱっと飛びかかって来た。土を蹴ってぶつかって来たものは、悪臭にむっとするような、ボロとデキモノとウミとおそらくシラミとのかたまりである。それを受けとめようとして揚げたわたしの手に、敵の爪が歯が噛みっいて来て、ホワイトシヤツがびりりと裂け、前腕にぐいと爪が突き立つのを感じた。そのあとは夢中であった。わたしはボロとデキモノとウミとおそらくシラミとのかたまりと一体になって地ベたにころがった。その無言の格闢の中で、わたしはかろうじて敵の手首を押さえつけることができた。ひどい力で、すばやくうごく手首である。しかし、それはおもいのほか肌理がこまかで、十歳と十五歳の中ほどにある少年の、なめらかな皮膚の感触であった。わたしは死力をつくして、どうやら敵を組み伏せた。今、ウミと泥と汗と垢とによごれゆがんで、くるしげな息づかいであえいでいる敵の顔がついわたしの眼の下にある。そのとき、わたしは一瞬にして恍惚となるまでに戦慄した。わたしがまのあたりに見たものは、少年の顔でもなく、狼の顔でもなく、ただの人間の顔でもない。それはいたましくもヴェロニックに写り出たところの、苦患にみちたナザレのイエスの、生きた顔にほかならなかった。わたしは少年がやはりイエスであって、そしてまたクリストであったことを痛烈にさとった。それならば、これはわたしのために救いのメツセージをもたらして来たものにちがいない。わたしはなに一つ取柄のない卑賤の身だが、それでもなお行きずりに露店の女の足に見とれることができるという俗悪劣等な性根をわずかに存していたおかげには、さいわい神の御旨にかなって、ここに福音の使者を差遣されたのであろうか。わたしは畏れのために手足がふるえた。そのすきに、敵の手首はつるりとわたしの手の下から抜けて、逆にわたしのあごをはげしく突きあげて来た。わたしはあおむけに倒れた。ちょうど、倒れたあたまのところに、わたしの風呂敷包が破れて落ちていて、白紙が皺だらけになって散り、二きれのコペが泥の中にころがっていた。敵はすばやくそのころがったパンを拾いとると、白紙をっかんで泥といっしょにわたしの顔に投げつけてさっと向うヘ駆け出して行った。

あとで、わたしがおきあがってみると、手足のあちこちに歯の傷、爪の傷を受けてした。そして、ずぼんの泥をはたいたとき、ポケットがからになっている二とに気がついた。財布はなかった。

あくる日、朝のうちに、わたしはまた上野の市場まで出て来た。きのうの格關であぶら汗をながしつくしたせいか、わたしもすこしは料簡が小ざっぱりとして、きようは谷中の基石のことはかんがえなかった。ここに来たのは、きのうのイエスの顔をもう一度まぢかに見たいとおもったからである。そして、ついでに、やはりもう一度ぐらいは、あのムスビ屋の女の足を行きずりに見物してもよいというふとどきな料簡はまだあった。しかし、市場のけしきはー夜にしてがらりと変っていた。

八月一日から市場閉鎖というあてにならないはずの官のふれが今度はめずらしく実行にうつされたのだろう。電車道から市場の中に通ずるいくつかの横町の角には、それぞれ縄が張ってあって、そこに白服をきた邏卒が二、三人ずつ、杭のようにぼんやり立っていた。めったに通行をゆるさないけはいである。縄の外側に、すこし離れたところにひとのむれが横町の中を透かして見るようにのぞいている。わたしもそのむれに立ちまじって、白服の杭の隙間から中のほうをのぞくと、しらじらとして人間の影もささなかった。きのうまでの有象無象はみな地の底に吸いこまれてしまったのだろう。イエスのすがたも、女の足も、今は見るよしがない。もしわたしの手足にまだなまなましく残っている歯の傷爪の傷がなかったとしたならば、わたしはきのうの出来事を夢の中の異象としてよりほかにおもい出すすべがないだろう。

横町の内部、きのうまで露店がずらりとならんでいたあとには、ただ両側にあやしげな葭簀張の、からの小屋が立ち残っているだけで、それが馬のいない厩舎の列のようであった。横町のずっと奥のほうまで、地べたがきれいに掃きならしてあって、その土のうえにぽつぽつとなにやら物の痕の印されているのが、あたかも沙漠の砂のうえに踏みのこされたけものの足跡、蹄のかたちのように見えた。


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