悲鳴に似た戦慄の彼を打った_日语外文翻译
编 辑:日语论文网发布时间:2018-10-18

译文:

当那个少年突然出现在路中间的时候,不管是周围店里的人,还是身旁偶然路过的人,大家都不约而同地被他吓了一跳。和那位穿军靴的男人一样,大家都别过身子,害怕地畏缩着。大家之所以出乎意料地各自都摆着相同的姿势,都是因为那突然袭来的一阵强烈的感觉——那感觉绝不是用恐怖就能够形容得了的。那个画面,即使是粗壮强悍的人,也不得不突然引起警惕。但人们所害怕着的,却慢慢地被忘得一干二净。从日子上来算,虽然从昭和十六年到最近也不过是过了几年,但这段时间的历史意义可是足足有五千年。每当混入在被猛火灼烧的土地里、废墟中应运而生的市场中时,都看不到从上个世纪中幸存下来的、曾经所谓的“君子国”的人民的样子。无论是谁,在这片土地上一旦发了芽,就会突然爆发成为能独当一面的人,但他们重新发明的人类世界,现在只能被看作是当地的名产。在这附近,徘徊着一伙人,他们都是道德上的疯子、生活上的凶徒,他们已经没有昨天也没有明天。上天本来不知道可怕的事情,而吃人是眼下最赚钱的生意。本应当是元旦供奉的祭品却没有献上,所以也不需要在意今天是什么日子;本应当是法律所守护的东西却不被承认,所以监督法则什么的,这条那条都是在扯淡!尽管和尘埃一起被抛弃的商品现在正被限制管理,但是一直在街头巷尾横行的——诸如食物、衣服之类的商品,这些所换来的流通货币也仍旧是官府滥造的钞票捆儿。因此好不容易产生的新兴民族的生存状态和意识,都仍在今天所规定的界限外,没有迈出一步。恶欲旺盛,买卖多端这样的事,从上个世纪开始,就一如从前地被传承下来,且与以前相比现在更加繁忙。在这繁忙当中,那样弥足珍贵的、被称为“今日”的东西,事实上只是不经意间就该灭亡的现世。就像无意间看到衣服破了个不起眼的破洞,那可不是什么地方都会有这样的破洞的。突破那层虚假的少年突然出现,他的肮脏与恶臭,到死去之前都在发出黑亮的光。在这个充满不洁和恶臭的市场之中,明明是他更加出色地夺取了世人的目光。贱民们并不知道当地人所惧怕的是什么,只能不由自主地回头看向自己,对自身的丑陋感到十分惊诧,在心中悲鸣,掀起一番不寒而栗的波澜。

虽然少年的破衣衫和脓包都惨不忍睹,但他的言谈举止既不像是在乞讨食物,或是在小偷小摸,也不会让人觉得他像是个疯子、病人,更不会让人认为他是其他的什么玩意儿。可人们能渐渐感觉出,他可能会变成冷酷的强盗、会去杀人,甚至什么样的人他都有可能变成。但是从他那流出的在脓液的面相来看,人们这么想也是正常不过的。没想到他那绷直伸展的脊骨,肩头周围的皮肉也是出乎意料得健康的,如果给他估个年龄的话,大概也就十岁到十五岁之间,正是发育时期,但他的四肢却还是发育得不太健全,仍是孩子般柔软的体态。他高傲地挺着胸,也没有理会周围的嘈杂,只是一个人静静地凝视着远方,看那儿究竟发生了什么。少年走过人群就像演员走过舞台的过道,不知为何他如此沉稳而冷静。或许是他自己几乎没有什么可以依靠的,所以才会让人觉得他的脚步是这样地自然。少年从哪儿来,要到哪儿去,谁也不知道。在这新开辟的土地上,很难分出种族的人们不知从哪儿熙熙攘攘地聚集过来,也不知道要到哪儿去,东跑西窜着。在这其中有一个有权威的人,他规定着大家应该走的道路。这个少年就是这样一个人。他轻巧的脚步已经让他身边的人承受着无比的惊恐。即使刹那间突然闪起一道炫目的日光,少年的身姿忽地在人们眼前消失,也不会比他的脚步更让人感到恐惧。


原文:

まったく、その少年が突然道のまんなかにあらわれたときには、あたりの店のものも、ちかくを行きずりのものも、みな一様にどきりとして、兵隊靴の男とおなじく身をかがめるふうにして、足のすくんだ恰好であった。そして、めいめいにおもいがけないこの一様の姿勢をとらせたものは、ここにいきなり襲って来たある強い感情のせいだということ、その感情とは恐怖にほかならないということを、さしも狂暴なかれらの身にしても、ひたとさとらざるをえないけはいであった。けだし、ひとがなにかを怖れるということをけろりと忘れはててからもうずいぶん久しい。日附のうえではつい最近の昭和十六年ごろからかぞえてみただけでも、その歴史的意味ではたっぷり五千年にはなる。ことに猛火に焼かれた土地の、そのあ跡にはえ出た市場の中にまぎれこむと、前世紀から生き残りの、例の君子国の民というつらつきは一人も見あたらず、たれもひょっくりこの土地に芽をふいてとたんに一人前に成り上ったいきおいで、新規発明の人間世界は今日ただいま当地の名産と観ぜられた。このへんをうろうろするやからはみなモラル上の瘋癲、生活上の兇徒と見えて、すでに昨日がなく明日もない。天はもとより怖れることを知らず、ひとを食うことは目下金もうけの商売である。正朔の奉ずべきものがあたえられていないのだからきょうはいつの幾日でもかまわず、律法の守るべきものをみとめないのだから取締規則はその筋でもあの筋でもくそを食らえの鼻息だが、そのくせほこりといっしょにたたき立てる商品は今日禁制の、すなわち巷間横行中の食うもの著るものその他、流通貨幣はやはり官の濫造に係る札束で、したがってせっかくの新興民族の生態も意識も今日的規定の埒外には一歩も踏み出していない。劣情旺盛取引多端の一事は旧によって前世紀からの引継ぎらしく、旧にもまして今いそがしいさいちゅうに、それほど大切な今日というものがじつはつい亡ぶべきこの世の時間であったと、うっかり気がつくような間抜けな破れ穴はどこにもあいていないのだろう。その虚を突いてふっと出現した少年の、きたなさ、臭さ、この世ならぬまで黒光リして、不潔と悪臭かにみちたこの市場の中でもいっそみごとに目をうばって立ったのに、当地はえ抜きのこわいもの知らずの賎民仲間も、おもわずわが身をかえりみておのれの醜陋にぎょっとしたような、悲鳴に似た戦慄の彼を打った。

少年はふた目と見られぬボロとデキモノにも係らず、その物腰恰好は乞食のようでもなく搔っ払いのようでもなく、また病人とも気ちがいともおもわれず、他のなにものとも受けとれなかったが、次第によってはずいぶん強盗にもひと殺しにも、他のなにものにでもなリかねない風態であった。しかし、ウミのあいだにうかがわれる目鼻だちはまあ尋常のほうで、ぴんと伸びた背骨の、肩のあたりの肉づきも存外健康らしく、もし年齢をあたえるとすれば十歳と十五歳の中ほどだが、いわゆる育つさかりの、四肢の発育がいじけずに約束されていて、まだこどもっぽい柔軟なからだつきで、それが高慢なくらいに胸を張りながら、まわリの雑鬧にはふリむこうともせず、いったい何の騒動がおこったのかと、ひとり涼しそうに遠く見つめて、役者が花道に出たようにすうとあるいて行くのは、どうしておちつきはらったもので、よほどみずから恃むところがないと、こうしぜんには足がはこぶまいとおもわれた。少年はどこから来てどこヘ行こうとするのか。たれも知らない。この新開地では、種族を判別しがたい人間どもがどこからともなくわらわらとあつまって来て、どこヘ行くともなく右往左往している中に、ひとり権威をもって行くべき道をこころえたような少年の足どりの軽さはすでに十分ひとをおどろかすに堪えた。もし一瞬の白昼のまぽろしとして、ひょっと少年のすがたがまのあたりに掻き消えたとしても、たれもこのうえにおどろく余地はなかったろう。


上一篇:それを呼ぶに適切十分なる名をたれも知らないような生き物であった_日语外文翻译
下一篇:ここに意外の事件がおこった_日语外文翻译
相关文章推荐: