焼跡のイエス_日语外文翻译
编 辑:日语论文网发布时间:2018-10-18

译文:

烈日当空,在令人窒息的尘土之中,坐落着一间又间的店铺。那些店铺就像那一团团丛生的杂草。家家门前严严实实地挂着一张张厚厚的芦苇席子。有的店家在地上摆着一些不知道是什么玩意儿的杂货,还有的铺放着衣服布料之类的物什,一家大概是卖食物的小摊上竟也大胆地摆出了主食。卖家在毒辣的阳光下涨着一张深红色的脸,任由油腻的汗珠在身上翻滚。“好啦好啦,今天卖完啦,今天就到这儿了。从明天开始,就不做生意了啊。”他用着那样刺耳的尖声呼喊叫嚷着,煞是一幅杀气腾腾的画面。今天是昭和二十一年七月的最后一天,从明天——也就是八月一日开始,官府就要颁出封锁市场的布告。在这种关头,盛气凌人的上野铁路高架之下,竟在前几天还发生了捕快把人打得满身是血的事件,这可引起了不小的骚乱。正因为当地这情况,就算没有布告,在这火灾后的废墟当中,也会自然而然地涌现出一大批心怀执念的人,大家都穿着薄得不如不穿的衣衫。身上的刺青若隐若现,那是男人;胸部微微丰鼓着,那是女人。稍稍分辨还是能够将男女区分开来。在芦苇席子的荫凉处,还弥漫着火灾后有毒的气体,它紧紧地咬着四周的一切。一响起咣当的盘子声,站在店门前的那家伙空空的肚子就开始咕噜咕噜地叫起来,他立马从破旧的口袋里飞快地甩出几张面值不大的纸钞。卖家也是一样,甚至比红着眼跑进来的那家伙的动作还要快,并准备好与他在一枚脏兮兮的、只要拿出来就会被死死咬住的盘子上进行一场交易,一场野兽之间一口气决出胜负的交易。只是在这场交易中,不管他吃多少,店家给他吃多少,双方都只会边说够了够了,边伸着腰仰望天空,这时才会发现哪儿都不会吹来清凉的风了。

在奇形怪状的白铁皮上盛放着一条眼珠微微变红的沙丁鱼。这鱼儿被反复地煎烤着,那令人恶心的油脂和鱼腹中早已变质的气味,竟更加明显地激起了人们的食欲。身上脏兮兮的人类就如同苍蝇一般索求着食物。在聚集着这些人的小摊里,反倒是真正的苍蝇因为惧怕炽热的火焰而在远处嗡嗡地围成一团。于是这些不敢靠近的苍蝇们便朝着旁边的小摊子飞去。旁边的小摊处于风下头,正弥漫着鱼油和人类汗液恶臭。那里摆着些黑色的球儿,忽地,苍蝇们一拥而上,叮在了球上。

那个小摊正值闭店,除了卖家以外一个人也没有。招苍蝇的黑球儿究竟是什么呢?乍一看它的外貌,竟没看出来它是个什么玩意儿。“来,刚出锅的饭团,白米饭团,一个十元,看这闪闪发亮的米粒哟。”要不是听到这声叫卖,任谁也绝不会想到那玩意儿竟然是个饭团。外皮上黑漆漆的东西原来是包裹用的海苔。但那海苔并不是什么松脆结实的样子,而是像枯萎的紫苏一般皱缩着的寒碜样儿。从海苔皮上四处开裂的缝隙里,竟能看到的白色的粒儿,好像就是那叫卖声中所说的白米。那米还发着热,但因为紧紧地黏在一起,所以没有办法冒出腾腾的热气。


原文:

炎天の下、むせかえる土ほこりの中に、雑草のはびこるように一かたまり、葭簀がこいをひしと並べた店の、地べたになにやら雑貨をあきなうのもあり、衣料などひろげたのもあるが、おおむね食いものを売る屋台店で、これも主食をおおっぴらにもちだして、売手は照りつける日ざしで顔をまっかに、あぶら汗をたぎらせながら、「さあ、きょうっきりだよ。きょう一日だよ。あしたからはだめだよ。」と、おんなの金切声もまじって、やけにわめきたてているのは、殺気立つほどすさまじいけしきであった。きょう昭和二十一年七月の晦日、つい明くる八月一日からは市場閉鎖という官のふれが出ている瀬戸ぎわで、そうでなくとも鼻息の荒い上野のガード下、さきごろも捕吏を相手に血まぶれさわぎがあったという土地柄だけに、ここの焼跡から自然に湧いて出たような執念の生きものの、みなはだか同然のうすいシャツ一枚、刺青の透いている男、胸のところのふくらんでいるのが女と、わずかに見わけのつく風態なのが、葭簀のかげに毒気をふくんで、往来の有象無象に噛みつく姿勢で、がちゃんと皿の音をさせると、それが店のまえに立ったやつのすきっ腹の底にひびいて、とたんにくたびれたポケットからやすっぽい札が飛び出すという仕掛だが、買手のほうもいずれ似たもの、血まなこでかけこむよりもはやく、わっと食らいつく不潔な皿の上で一口に勝負のきまるケダモノ取引、ただしいくら食っても食わせても、双方がもうこれでいいと、背をのばして空を見上げるまでに、涼しい風はどこからも吹いて来そうにもなかった。

あやしげなトタン板の上にちと目もとの赤くなった鰯をのせてじゅうじゅうと焼く、そういやな油の、胸のわるくなるにおいがいっそ露骨に食欲をあおり立てるかと見えて、うすよごれのした人間が蠅のようにたかっている屋台には、ほんものの蠅はかえって火のあつさをおそれてか、遠巻にうなるだけでじかには寄って来ず、魚の油と人間の汗との悪臭が流れて行く風下の、隣に屋台のほうへ飛んで行き、そこにむき出しに置いてある黒い丸い物の上に、むらむらと、まっくろにかたまって止まっていた。

その屋台にはちょっと客がとぎれたていで、売手のほかにはたれもいなかった。蠅がたかっている黒い丸いものはなにか、外からちらと見たのでは何とも知れぬ恰好のものであったが、「さあ、焚きたての、あったかいおむすびだよ。白米のおむすびが一箇十円。光ったごはんだよ。」とどなっているのを聞けば、それはにぎりめしにちがいないのだろう。上皮が黒っぽくなっているのは、なるほど海苔で包んであるものと見てとれた。しかし、その海苔はぱりぱりする頼もしい色艶ではなく、紫蘇の枯葉のようにしおれた貧相なやつで、それのあちこち裂けた隙間から白い粒がのぞいているのは懸声どおり正真の白米らしいが、このめし粒もまたひからびて、こびりついて、とてもあたたかい湯気の立ちそうなけはいはなかった。


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