另外在灾难之后,购买订婚戒指很走俏的电视新闻也报道过。衍生了“震灾婚”这样的新兴词汇。评论是这样解释这一现象的:“想要持有缔结着强有力纽带关系家族的年青人在不断增加。”
今年,在瑞士召开的达沃斯世界经济论坛中,作为演讲嘉宾的演员渡边谦先生,在遭遇了日本大地震之后,发表了名为“失去了家园的人们剩下的是关于人与人救扶、支持和相互靠近的《绊》文化”的演说。(1月26日的每日新闻)
中世纪的日本充斥着各种地震、飓风、洪水、旱灾、饥荒、疫病和战乱。那个时候的人们,“绊”就是他们的生活支柱。研究日本中世纪史泰斗的石井近先生,在其绝笔著作中列举了中中世纪的一大特色,那就是“各种各样的人们相互结合,使得人世间像链条一样的纽带关系进步了”。
综上所述,在中世纪里,血缘的关系当然不用说。主仆之缘和同辈之缘、地缘等的纽带是很强有力的存在着。尤其缔结了有力的纽带关系的是,国民在土地上也各自成帮结派的了。
在中世纪,虽然有了朝廷和幕府的存在,但是也并不能保障人们生命安全和生活的安定。所以,人们不得不自己保护自己。但是仅凭一人之力是微弱的,因此,人们成群结队,建立联系,根据这样的联系守护自己的生活和生命。
在东日本地震之后不久,出现了行政机能被切断 、国家的支援不及时这些状况。暂时出现的这些状况与中世纪的日本是相像的。因此在灾区的人们生活的支柱也是和中世纪的社会一样的,是人与人之间的纽带联系。
また震災後,エンゲージリングが売れているというテレビ報道もあった。「震災婚」という言葉も生まれているという。「強い絆で結ばれる家族を持ちたいという若者が増えたためでしょう」とコメントされていた。
今年に入って、1月25日にスイスのダボスで開幕した世界経済フォーラム(ダボス会議)で、招待されてスピーチした俳優の渡辺謙さんが,東日本大震災にふれて「行き場を失った人々に残ったのは,人が人を救い,支え,寄り添う『絆』という文化だった」と語りかけたという。(1月26日付毎日新聞)
地震,大風,大水,旱魃,飢饉,疫病,戦乱のうち続く中世の日本。その時代,人々の生きる支えとなっていたものは,まさに絆だった。日本中世史の泰斗であった恩師の石井進先生は,絶筆となった著書で,中世社会の特色の一つとして,「さまざまのかたちで人と人を結びつける,人間の鎖のような関係が発達した」ことを挙げておられる。
以上のように,中世においては,血縁はもちろんのこと,主従の縁や同輩の縁,地域の縁などの絆が強く存在していたことを知ることが出来る。とりわけ強い絆で結ばれていたのは,国民一揆や土一揆などの一揆を結んだ人々であった。
中世には,朝廷や幕府が存在したが,それは人々の生命の安全や生活の安定を保障してくれるものではなかった。したがって人々は自分出自分を守らなければならなかった。かといって一人の力では弱い。そのために人と結びつき,絆を結び,その絆によって自分の生活といのちを守ったのである。
東日本の震災直後は,行政機能が寸断され,国の支援も届かない状況だった。まさに中世社会のような状況が一時的に現出したのである。そこで人々の生活を支えたのは,中世社会がそうでたったように,人々の絆だったのである。